カピバラ生活

日常で感じたことをつらつらと書いていくよ

【本の感想】GitLabに学ぶ 世界最先端のリモート組織のつくりかた ドキュメントの活用でオフィスなしでも最大の成果を出すグローバル企業のしくみ

本の感想と読書を通じて感じたことをまとめていく 結論を最初に言っておくとこの本は非常に勉強になった。強い組織が強い理由がわかる。全てを自分の会社で取り入れるのは難しいが、取り入れられそうな小さな箇所からでも参考にしていきたい 「リモートワークが多い方」、「組織を強化したいと考えている方」がこの本を読むと面白く感じそう

本概要

www.shoeisha.co.jp

本書では世界最先端のリモート組織を実現するためのノウハウを、GitLab社が公開している「GitLab Handbook」をベースにしながら解説していきます。

サラッと感想

リモートワークに限らないGitLabのすごいところがわかる

なんで世界中の人と非同期コミュニケーションで会社がうまく回るの?という疑問はあった。 章が進むごとにその疑問が解消されていくのを感じた。GitLabはびっくりするくらい成熟した組織だった。成熟してるのは優秀な社員がたくさんいることも要因だが、それだけでない。

  • コミュニケーションのガイドライン
  • GitLabで大事にしてること。大事にしてることの優先度
  • 全員が同じ方向を向いて仕事し続けられる仕組み

上記も成熟した組織を作っている要因だ。詳細は割愛するが、とにかくみんなが同じ価値観を持ってその価値観に沿って行動してることがわかった。考えのずれが起こらないから意思決定が遅くなりすぎずスピード感持ってできるのかなと感じた。

明文化の重要さ

GitLabは何でも明文化されている。非同期コミュニケーションが前提であるためらしい

  • GitLabのコアバリュー
  • GitLabの評価基準
  • 会議の議事録
  • 福利厚生
  • etc...

基本的に会社員が関係する部分は全部公開されている。ものによっては社外にも公開されているそう。 また、社内や社外に公開されてるものは誰でも変更できる可能性がある。根幹に沿っていれば変更が可能な柔軟性のある組織だと感じた

GitLabには仕組みを作るだけにとどまらない強みがある

文化醸成と維持をする仕組みが多い印象 「メンターとの1on1」や「福利厚生」, 「重要社員に対する対応」etc... GitLabに限らず行っている会社はたくさんある。なのに上手くいかないのはなぜだろうと感じていた部分に光を照らす内容だった

現職に重ねてみる

ドキュメントを作成する文化を醸成したい

もっと明文化していきたい。 ドキュメントを残すこと徹底できているが、運用していくことができていない。活きることドキュメントを書くべきだと感じた。またドキュメントを残すことで暗黙知をなくし属人化の排除を促進していきたい。

自分のためにドキュメントを書く → 自分の負担を減らすために or みんなのためにドキュメントを書く にしたい。 毎回説明するのは大変で時間を使ってしまう。すでにみんなが見える場所に置いておいて気軽に目を通せるようにしたい。また、作ったドキュメントはオンボーディングなどで使用し、定期的なアップデート機会を設けるようにしなければいけない。

目標設定を大事にしたい

GitLabでは会社が大事にしているバリューを発揮してもらうためバリューの明文化とフィードバックを大事にしている。フィードバックに関してはやり方もこだわっているそう。特にマイナスなフィードバックをするときはしっかり背景や意図を伝えなければいけない。 フィードバックで人は大きく成長できるので良いフィードバックができるように目標設定にこだわっていきたい

現職だと「3ヶ月に1回決めて3ヶ月後に確認」という非常に遅いサイクルなので「途中経過として1ヶ月に1回フィードバックを行い、次の1ヶ月に向けて振り返りを行う」というのを設けていく(現状10月の振り返りを11月に行ったところ、「進捗を振り開けれるし目標設定の調整もできるので良い」という評判をメンティーさんからいただけた)

人間関係むずかしい

GitLabは国籍を超えたコミュニケーションができている。自分は国内でしかコミュニケーションをしていないのに「コミュニケーション難かしい」と感じてしまっている GitLabが非同期コミュニケーションを行うときに気をつけてる内容は非常に面白かった。例) 「家族を歓迎する」、「返事はすぐ来ないものと認識する」、「意見の批判は人格の批判ではないことを適切に伝える」、「意見を前向きに捉える」etc

お互いがお互いを気遣えればコミュニケーションは難かしいものでなくなるのかもしれない。些細な配慮から始めて継続していく

まとめ

あまり本の感想を書くことはないが、今回は非常に良い本を読むことができたと感じている。GitLabになるのは不可能だが、GitLabのような働き方が少しでもできる組織を作っていきたい。また何か良さげな本があったら紹介します